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Verdeca

ヴェルデカ

ヴェルデカ (Verdeca)
                                                                                                                                                                                                                           
ブドウの種別
歴史/概要/解説 歴史:ヴェルデカは、主にプーリア州のアルベロベッロ、ロコロトンド、マルティーナ・フランカなどの観光地でも有名なイトリア渓谷地帯にて栽培されている土着の白ブドウ品種である。地域でも長い歴史を持つ主要の白ブドウであり、南イタリアの多くのブドウ品種と同様にギリシャを起源とする説が有力である。また一部では、ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデで栽培されるアルバリーニョとも親和性があるとも言われている。造られるワインの青々しい色合いverde(緑)からその名が付けられたとされる。かつては、同じく土着の白ブドウであるビアンコ・ダレッサーノと共に栽培され、主に商業的ワイナリーの生産する甘口ワインやヴェルモットリキュールの原料として使用されていたが、近年は地元農家の先見性のおかげでヴェルデカへの関心も高まり、単一で醸造される質の高いワインも多く見られるようになった。
また新しいニュースとして、ロコロトンドにある『バジレ・カラミア農学研究所』の調査によって、ヴェルデカは同州で栽培されている土着品種パンパヌートと同品種ということがDNA解析により判明した。
1970年にイタリア全国ブドウ品種登録書に登録された。

房:果房は中程度の大きさで三角錐形。果粒の大きさは中程度でやや楕円形をしている。果皮は中程度の厚さで、やや白色がかった緑色をしている。通常9月初旬~中旬頃に成熟する。

葉:大きさは中型か大型。丸みを帯びた形で三裂か五裂。表面は深い緑色、無毛でなめらか

外観:濃淡はおおよそ中程度、濃いめのものがいつくかあったが果実がより熟した印象になっていた。グリーンがかったイエロー色の色調である。
栽培面積(ヘクタール) 795 ha
シノニム Verdone/Verdicchio Femmina/Verdera/Verdisco Bianco/Verde/Albese Bianco/Verdicchio Bianco/Verdisio Bianco/Verdesca/Vino Verde/Pampanuto
原産地呼称 DOC Colline Joniche Tarantine/DOC Locorotondo/DOC Martina Franca/DOC Terra d'Otranto
Vino Hayashi
アナライズ
糖度 6.17%
酸度 0.75%
塩分濃度 0.09%
※Vino Hayashiが試飲した11本の平均値
ワインの特徴 ライトなストラクチャーで、名前の通り“緑”を思わせるような淡い色合いのものが多い。フレッシュで良い風味があり、キレのある酸と豊富なミネラルがワインを支えている。軽快な味わいで日常的にも嗜み易く、貝類や魚介料理には相性もよく合わせやすい。
香りの要素 ニュートラルな印象で、果実の成熟度により印象が大きく変わった。レモンやグレープフルーツ、青りんごの香りを基調とし、成熟度の高いものは、メロン、桃、アプリコット、パイナップルなどが感じられ、香りも強くなる。またフローラルな要素もあり、アカシアやオレンジの花、またハーブや草のようなグリーンノートもあった。ペトロール(石油系)の香りも特徴的だった。

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▷タガーロ|ヴァッレ・ディトリア ヴェルデカ “ヴェルダッツォ”
▷カリートロ|プーリア ビアンコ ヴェルデカ  

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