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Lacrima

ラクリマ

ラクリマ (Lacrima)
                                                                                                                                                                                                                                                                       
ブドウの種別
歴史/概要/解説 歴史:古くよりカンパーニア州、ウンブリア州、プーリア州、マルケ州に広く普及するイタリアの黒ブドウ品種である。これらの地方ではテーブルワインを造る品種としてよく使用され、その親しみやすい香りは非常に好まれている。現在では、「発祥の地」として考えられ、「DOCラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ」が造られるマルケ州アンコーナ県で主に栽培されている。

過去にはラクリマという名前が数多くの別品種にも使われ、大変な混乱を巻き起こしてきた。ブドウ品種学者のGiuseppe di Rovasenda(1877)や果実栽培研究家のGirolamo Molon(1906)などが残したラクリマに関する書物においても考察されているが、それらの違いは明確になっていない。現在の遺伝学の研究では、ラクリマはアレアティコという品種と密接な関係があり、恐らくアレアティコの子孫であるとみなされている。ちなみに、異なる品種のブドウで造られるカンパーニア州DOCヴェスーヴィオのワイン「ラクリマ・クリスティ」とは何の関係もない。成熟すると厚い果皮がたやすく裂け、滴り出る果汁が涙の様に見えることが、「涙」を意味する「ラクリマ」という名の起源であるとされている。また、ブドウの房も果粒もやや細長く、涙のような形をしているというのがその名の由来とする説もある。

房:果房のサイズは中程度で岐肩を持つピラミッド型。 果粒も中程度の大きさの円形または楕円形で、密着度は高くなく疎着粒。 果皮は厚く青みがかった黒色。表面が蠟質の白い粉で覆われている。 一般的に9月末頃に完熟する。

葉:葉の大きさは中程度で、長めの鋸歯(「きょし」ギザギザの切れ込み)があり五裂している。葉には起伏があり、中心部分が盛り上がり葉先へかけて緩やかな曲線形。表面は濃い緑色。
栽培面積(ヘクタール) 421ha(2010)
シノニム Lacrima Nera/Lacrima Christi/Lacrima Dolce/Lacrima Gentile/Lacrima di Napoli
原産地呼称 DOC Lacrima di Morro d'Alba/DOC Colli Maceratesi
ワインの特徴 味わいにはチェリーなどのかわいらしい果実感に甘草のような甘いスパイス、ミントの清涼感が感じられるものが多い。野菜や青草などの青い要素が感じられるのは、完熟してないものから得られる要素と推察される。
酸は概ね中程度。タンニンに関してはものにより幅があるが、見た目や香りに反して比較的強く感じられる。総じて果実味が豊かなので、酸・ミネラル・タンニン等それぞれの要素を上手く表現できると明るい印象のワインとなり、よく出来たものには余韻に上質な苦味が存在する。
香りの要素 バラやスミレなどのアロマティックな香りが最大の特徴。イチジク、梅、シソ、バルサミコ、ショウガ、スパイスなどが香るものもある。
Vino Hayashi
サジェスチョン
(アッビナメント)
オリーブやケッパーなどを使ったトマトソース。
実際に合わせたみて面白かったのは、茄子の田楽に木の茅が添えられた和食のお皿。

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