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Fumin

フミン

フミン (Fumin)
                                                                                                                                                                                                                                                                       
ブドウの種別
歴史/概要/解説 歴史:19世紀初頭にブドウ品種学者ロレンツォ・ガッタ氏は、フミンの栽培エリアをヴァッレ・ダオスタ州中部と北部の5つの地域に特定した。寒さに強い品種のため、特に北向きの場所が適しているとした。また、フミンとピエモンテ州のフレイザ種との類似性、特にそれぞれ100%で造られたワインの類似性を唱えた。さらにガッタ氏はフミンを2種類に分類した。1つ目は切れ込みが深く、収穫の時期に赤くなる小さめの葉を持つ。2つ目は主にアオスタとサン・ピエールの間に広まっているもので、葉の切れ込みがそれほど深くなく、秋にさほど赤色にはならない。
ルイ・ナポレオン・ビシュ氏もフミンを2種類に区別し、赤い葉を持つ方はmale (男性)、2つ目をfemelle (女性)とした。2つ目のバイオタイプに関してはフレイザとの共通点を認めた。
1960年代になると、ジョヴァンニ・ダルマッソ氏とルイージ・レッジョ氏は、フミンとフレイザとの類似性を、品種としてもワインとしても否定した。同時にダルマッソ氏及びジュゼッペ・デッローリオ氏はフミンの栽培を推奨しなかった。1970年にフミンはイタリア全国ブドウ品種記録書に登録された。
フミンの品種名の語源は、ワインの香りにスモーキーなニュアンスがあるので、イタリア語で「煙」を意味する「フーモ」に由来していると思われる。
昔はあまりストラクチャーのしっかりしていないワインに色や酸度を加えるためにフミンをブレンドして入れることが多かったが、最近ではフミン100%でクオリティの高いワインが造られることが多い。

房:果房は小さめあるいは中程度の大きさで、ピラミッド形。岐肩を持ち、やや密着型。果粒も大きくなく、藍色がかった皮は厚く、表面が蠟質の白い粉で覆われている。10月最後の週に収穫を行う。

葉:葉の大きさは中程度で、五角形で三裂している。葉の表面は無毛で、光沢のある青緑色。裏面にはわずかに産毛が見られる。
栽培面積(ヘクタール) 31 ha(2010)
シノニム なし
原産地呼称 DOC Valle d'Aosta
ワインの特徴 ステンレスタンクで熟成された若いものは、フレッシュな赤黒いベリーをそのまま噛み潰したようなピュアなフルーツフレーバーを楽しめ、清涼感があった。酸のレベルが高かった。熟成が進んだものは、スパイシーフレーバーが優勢で、酸のボリュームはやはり大きいが、なめらかな質感で心地よく、タンニンも豊富だが程よく溶け込みつつあり、味わいに深みがあった。
香りの要素 ステンレスタンクで熟成された若いものは、ブルーベリー、スミレ、ハーブ、黒胡椒のような香りが感じられた。一方、木樽熟成(バリックまたはトノー)の後、瓶熟成を数年させたもの(今回は2013ヴィンテージが多かった)は、フルーツ香よりも、黒コショウなどのスパイス、腐葉土、なめし皮や熟成肉などの動物的な香り、しおれたバラ、鉄、ヨードなどの香りが印象的だった。
Vino Hayashi
サジェスチョン
(アッビナメント)
Piatti di Selvaggina(ジビエ料理)/Carne di Camoscio, Cinghiale, Cervo Arrosto o in Civet(カモシカ肉・イノシシ肉・鹿のローストあるいはシヴェ(玉ねぎなどを使った煮込み))/ Fontina invecchiata(熟成したフォンティーナ・チーズ)
赤身の肉/ジビエ肉/長熟タイプのチーズ。
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