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Ciliegiolo

チリエジョーロ

チリエジョーロ (Ciliegiolo)
                                                                                                                                                                                                                                                                       
ブドウの種別
歴史/概要/解説 歴史:チリエジョーロ、その特徴的な香りがチェリーに似ていることから名づけられた。主にトスカーナ州で栽培されている土着の黒ブドウ品種だが、リグーリア州、ウンブリア州、ラツィオ州でも栽培されている。
その歴史は1870年代に、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラのサン・ジャコモ教会から戻った巡礼者たちによって持ち込まれた、という説もあるが、いくつかのトスカーナ州の土着品種のように、エトゥルリア人によるブドウ植樹・栽培の起源説もある。
また、1600年農学者のジョヴァンヴェットリオ・ソデリーニが出版した著書『Trattato della Coltivazione delle viti(ブドウ栽培に関する論文)』の中で「トスカーナ州のフィレンツェ近郊で栽培されている CIRIEGIUOLO DOLCE(チリエジュオーロ・ドルチェ)は長い果房をもち、大きな果粒はく、香り高く、暖かい土壌で最もよく生育する。」と書かれている。
これがチリエジョーロに関する最も古い記述とされている。
チリエジョーロとサンジョヴェーゼの間に遺伝的な類縁関係があるか(その他の品種との間においても)、DNA鑑定に関する研究は現在も続いている。
1970年にイタリア全国ブドウ品種記録書に登録された。

房:果房はやや大きめで、一つあるいは二つの岐肩をもった円筒形または円錐形。果粒はやや大きめで長円形かほぼ円形をしている。皮は紫がかった青黒色で中程度の厚さがあり、蝋粉が多くみられる。通常8月下旬から9月初旬に成熟する。

葉:大きさは中程度から大きめ。五角形で三裂あるいは五裂している。葉の表面は平らで、わずかに波打っている。

外観:濃淡は中程度から淡いルビー色を基調とし、若いものは紫がかっている。粘性は中程度から強いものまでさまざま。
栽培面積(ヘクタール) 1,830 ha
シノニム Morettone
原産地呼称 DOC Val di Cornia/DOC Sovana/DOC Maremma Toscana/DOC Montecucco/DOC Golfo del Tigullio-Portofino/DOC Val di Polcèvera/DOC Amelia/DOC Rosso Orvietano/DOC Genazzano/DOC Colline Lucchesi/DOC Montecarlo/DOC Colline di Lavanto/DOC Colli del Trasimeno/DOC Vignanello//DOC Colli Maceratesi/DOC San Ginesio/DOC Colli di Faenza
Vino Hayashi
アナライズ
糖度 7.18%
酸度 0.98%
塩分濃度 0.08%
※Vino Hayashiが試飲した10本の平均値
ワインの特徴 ワインは明るいルビー色で、チェリー、ストロベリーなどの赤い果実、スパイスの香りを持つ。心地よいフレッシュベリーの酸味を感じ、タンニンはまろやかである。
香りの要素 赤い果実(レッドチェリー、ラズベリー、レッドカラントなど)の香りが主体。バラやスミレなどのお花の香りが華やかに感じられるものも。わずかにペッパーの含みがあり、ハーブのニュアンスを持つものもあった。熟成により、森の下草や腐葉土の香りが発展しているものも見られた。
Vino Hayashi
サジェスチョン
(アッビナメント)
Agnello alla Griglia(仔羊のグリル)/Salsiccia con Fagioli(サルシッチャといろいろな豆のソテー)。
生ハム、サラミ/甲殻類ソテー/フレッシュ~少し熟成したチーズなど。
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