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Arneis

アルネイス

アルネイス (Arneis)
                                                                                                                                                                                                                                                                       
ブドウの種別
歴史/概要/解説 歴史:アルネイスはピエモンテ州タナロ川の左岸にあるロエロ地方の土着品種である。原産地とされるカナーレ村に接するレネジオ丘に関する1478年の記述の中に、アルネイスと思われるブドウの栽培記録が見られる。1582年にはこの地の領主が所持していた書類の中で、レネジオの畑のブドウのワインについて「vinea muscatelli et renexi(ARNEIS)」と記されている。
18世紀にアルネイスの栽培はロエロ地方全体に普及していったが、現在知られている辛口の白ワインではなく、当時好まれていた甘口ワインが一般的だった。また、このブドウはネッビオーロの畑数列に対して1、2列が植えられていた。早く熟すアルネイスの甘いアロマに鳥を引き寄せることで、より貴重であるネッビオーロの房をその害から守っていた。
1877年にはブドウ品種学者のディ・ロヴァゼンダ氏が、また1909年にはブドウ品種学者モロン氏が、アルネイスについて明確に記した。カビに敏感で、暑い年に酸度が弱くなる傾向があるなど栽培が難しいため、Birichino(ビリキーノ=いたずらっ子)やCapriccioso(カプリッチョーゾ=気まぐれ)とも呼ばれていた。また、かつてはネッビオーロとの混醸用品種として使用されることも多く、これがネッビオーロ・ビアンコとも呼ばれる所以である。
1960年代にアルネイスはほとんど栽培されなくなり姿を消しかけていたが、その後再発見されてからは赤ワインで有名な州の唯一の白ワインとして注目を集めた。単一品種でワインが造られるようになったのはトリノ農業大学の研究の成果や生産者達の努力によるものであり、1980年代に辛口の白ワインが人気になったことで評価が上がり、バローロ・ビアンコとも呼ばれるようになった。ロエロ地方では黒ブドウ品種よりもより多くアルネイスが栽培されている。一方で、ランゲ地方においても十分に栽培されてはいるが、あくまでも黒ブドウが中心である。1970年にイタリア全国ブドウ品種記録書に登録されている。

房:果房は中程度か小さめ、1つか2つの短い岐肩の付いたピラミッド形で密着型。果粒は中サイズで長球形、不揃いである。果皮は厚くしっかりしていて、蝋質の白い粉で覆われており、陽によく当たると色は緑がかった黄色か黄グレー色となる。9月下旬に成熟する。

葉:大きさは中程度か大きめで、丸みを帯びた五角形で三裂している。表面に毛はなく、光沢のない濃い緑色。

外観:淡い麦わら色でグリーンがかっているものが多い。気泡がみられるものも多々あり、瓶詰めされて間もない若いワインが大半であることが分かる。粘性はやや強め。
栽培面積(ヘクタール) 970 ha
シノニム Bianchetto/Bianchetta d'Alba/Nebbiolo Bianco
原産地呼称 DOCG Roero/DOC Langhe/DOC Terre Alfieri
ワインの特徴 アルネイスの白ワインは、麦わら色がかった黄色で、花系やハーブ系、白い果実の上品な香り。酸味がしっかりとあり、後味にアーモンドの風味が感じられる。アルネイスはスパークリングワインやパッシートワインのベースになることも珍しくない。昔はバルベーラやネッビオーロなどの赤ワインに、味わいを柔らかくするためにアルネイスが加えられることもあった。
香りの要素 フルーティーでフローラルな甘い香りが豊かに感じられる。ブドウの成熟度によってフルーツの香りには幅があるが、りんご、柑橘類、洋ナシ、白桃、アプリコットなど、フレッシュな状態からコンポートにした状態まで。白い花の香りも特徴的。刈りたての草やハーブなどのグリーンノート、そして生アーモンドの香りも感じられる。一部の樽熟成タイプのものは樽由来の香りが強く、これらのアルネイスの個性的な香りを打ち消してしまっているように感じた。
Vino Hayashi
サジェスチョン
(アッビナメント)
Crudités(クルディテ:生野菜を一口大に切ってクリーム状のソースを添えたもの)/Insalata sedano, toma e noci(セロリ、トーマチーズ、クルミのサラダ)/Tonno di pollo(トンノ・ディ・ポッロ:マグロに見せかけた鶏料理)/Formaggi freschi(フレッシュタイプのチーズ)。
食前酒として/寿司/シーフードサラダ/軽めのスープ/シンプルに調理した仔牛/白身の肉料理/サフランとエビのペンネ/キノコのソースを添えたサーモンソテー/野菜をベースにしたパスタ料理/チーズソースのパスタ。
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